Webマーケティングに積極的に取り組む病院やクリニックはまだまだ少ないですが、本格的に取り組めば、新規患者数を増やすことは難しいことではありません。
当社の成功事例も交えつつ、集客方法を説明します。
・ホームページ制作:集客の肝となるホームページを制作
・SEOコンサルティング:検索エンジンでの上位表示をサポート
・MEO対策サービス:Googleマップでの上位表示をサポート
目次
新規患者の行動
まずは新規患者となる人達の行動から考えてみましょう。
「認知 → 検討 → 来院」という流れで行動します。病院やクリニックの存在を認知したあとに多くの人はインターネットで調べて検討し、来院するかどうかを決めています。
医療機関の場合、その人の健康にかかわることなので、他の業種よりも慎重に情報を集めて検討する人が多いです。そのため、SNS・看板・チラシなどで認知度を上げることも重要ですが、検討するときに見るホームページやインターネット上の口コミも重要となります。
ホームページの重要性
最近はSNSのサービスや利用者が増え、SNSへの注目度が高いですが、ホームページは依然として重要です。
ホームページは土台となるものです。認知度が増えても、ホームページがひどい内容であれば、穴の空いたバケツに水を入れている状態となってしまいます。
例えば、以下のような計算となります。
100人(認知) × 1%(来院率) = 1人
50人(認知) × 5%(来院率) = 2.5人
広告費を増やして認知度を上げても、来院率が低ければ、費用対効果が合わないケースが増える結果となってしまいます。
病院・クリニックの集客(集患)方法13個
集客施策 | 費用感(目安) | 成果までの期間 | 持続性 | 主なターゲット層 |
ホームページ制作 | 30万〜100万円 | 1〜2ヶ月 | 高 | 全般 |
SEO | 月額5万〜50万円 | 6〜12ヶ月 | 高 | 全般 |
リスティング広告 | 月額3万〜50万円 | 1〜3ヶ月 | 低 | 今すぐ客 |
MEO | 月額1万〜5万円 | 1〜6ヶ月 | 高 | 地域住民 |
YouTube | 月額15万〜50万円 | 6ヶ月〜 | 高 | 全般 |
月額5万〜30万円 | 3〜6ヶ月 | 中 | 若年層、女性層 | |
X(旧Twitter) | 月額3万〜30万円 | 3〜6ヶ月 | 中 | 若年層、情報収集層 |
TikTok | 月額10万〜30万円 | 3〜6ヶ月 | 中 | 若年層 |
LINE | 月額1万〜20万円 | 1〜2ヶ月 | 高 | 既存患者 |
チラシ | 1万〜10万円 | 1〜2週間 | 低 | 地域住民 |
看板 | 月額3万〜20万円 | 1〜2週間 | 高 | 地域住民 |
紹介 | 無料 | 即時〜 | 高 | 既存患者の知人・家族 |
多言語対応 | 10万〜30万円 | 1〜3ヶ月 | 高 | 外国人患者 |
1. ホームページ制作
ホームページは土台となるものなので最も重要と言えます。古くて見づらいサイトだと、病院やクリニックのイメージも悪くなることがあります。
また、病院の診察内容、医師のプロフィールなどが詳しく分からない状態だと、安心して診察を受けに行くことができないため、他のところに行ってしまいます。
そのため、新しく来る患者数を増やすためには、分かりやすいサイト設計、スマホでも見やすいデザイン、病院内や医師の分かりやすい写真、などが揃っているホームページが必要です。
2. SEO
SEOは、検索エンジン最適化のことです。例えば、渋谷にある皮膚科であれば、「渋谷 皮膚科」で上位表示を目指します。
ただ、それ以外にも渋谷にある皮膚科で狙えるキーワードは様々なものがありますし、地域名を含まないキーワードの対策でも来院につながるものも多数あります。
どんなキーワードがいいかは、その病院やクリニックの強み・競合の状況などによっても変わります。
このあたりの細かいキーワードまですべて効率よく狙うためには、ホームページの設計自体がSEO向きであることが必要です。
また、SEOではGoogleが取り入れる様々な新しい技術に対応する必要がありますが、それらが反映されていない、対応できていないサイトは少しずつ検索順位が落ちる傾向にありますので、最近のSEO動向を把握している事業者に任せたほうが安心です。
当社の病院のSEO事例では、「都道府県名+診療科名」で1ページ目上位まで上げることができました。
3. リスティング広告
リスティング広告は、検索されるキーワードに合わせて連動して、検索画面に表示される広告です。オークション形式でお金を払って掲載されます。
お金を払えば狙うキーワードからアクセスを呼び込めるものの、1アクセス毎にお金がかかるので、集客に最適化されたページを表示させることが重要です。いわゆるランディングページがそれに当たります。
ランディングページの出来次第で、成約率は0%に近いものになることもあれば、5%以上になることもあります。
他の業種ですが、当社の実績で以前は2%以下だった広告の成約率を8%以上まで上げたことがあります。また、病院の実績でも成約率を2倍以上にした実績があります。
4. MEO
MEOは、「Map Engine Optimization」の略です。主にGoogleMapに表示される口コミ対策のことを指します。
Googleビジネスプロフィールを使って、店舗のアカウント情報を編集し、露出アップを図ることが可能です。
Mapの口コミ対策は重要で、口コミを見て来院するかどうか検討している人が増えています。そのため、できるだけ対策することが重要です。
5. Youtube
Youtubeは、長尺動画・ショート動画どちらも投稿できるSNSです。
病院・クリニックの特徴、医師の人柄なども伝えやすく、多くの情報を届けることができます。
最近はYoutubeに取り組む医師が増えており、チャンネル登録者の多いアカウントには以下のようなものがあります。
・高須幹弥(高須クリニック):80.4万人
・精神科医がこころの病気を解説するCh:67.3万人
・なおこ先生@歯医者:13.1万人
6. Instagram
Instagram(インスタグラム)は、特に若年層や女性層の多いSNSです。主にショート動画や画像を使い、ユーザーに情報を伝えていきます。
運用時は、投稿のテーマやビジュアル、文章のトーンを統一させ、ブランドイメージを作り上げることを意識しましょう。また、24時間で消えるストーリーズやショート動画のリールを活用することで、リアルタイムな情報発信やキャンペーン告知が可能です。
7. X(旧Twitter)
X(旧Twitter)は文字ベースのSNSで、拡散力が高く、リアルタイム性が高いのが特徴です。病院・クリニックの最新情報やキャンペーン告知などを迅速に多くの人々に届けることができます。
また、Xはリプライを通じて、患者とのリアルタイムなやり取りが可能で、患者の疑問や不安を解消し、信頼関係を築くことができます。
8. TikTok
TikTokは、特に若年層が多く、ショート動画がメインのSNSです。
TikTokは、フォロワー数が少なくても質の高いコンテンツであれば、多くのユーザーにリーチできるアルゴリズムを持っています。これにより、開設初期のアカウントでもバズる可能性があり、認知度の急速な向上が期待できます。
TikTokの短い動画で視聴者の興味を引くためには、最初の3秒でインパクトを与えることが重要です。
9. LINE
LINEは若者から高齢者まで多くの人が使うコミュニケーションツールとなっていて、問い合わせや予約にもよく使われています。病院のLINEアカウントを作って、そこから相談や予約を受け付けるようにすることで、新規患者数を増やすことができます。
メールや電話より楽だと感じている人も多いため、LINEを積極的に活用することは新しい患者の人を呼び込むために有効な施策と言えます。
10. チラシのポスティング
店舗を持っている以上、商圏はある程度限られます。その商圏にいる人に効率的に認知してもらうためには、チラシのポスティングも重要な方法のひとつです。
チラシのポスティングは、SEOやリスティング広告と違い、プッシュ型のマーケティングになります。
SEOやリスティング広告は、患者の人が検索したときにしか認知される可能性がありませんが、チラシのポスティングは、商圏にいるほとんどの人に認知してもらうことが可能です。
11. 看板や屋外広告
病院やクリニックを開設していると、近所の人や通りすがる人はみんな知っていると思うかもしれませんが、意外と見られていないものです。そのため、屋外広告や看板で、存在や簡単な特徴を認知してもらうために、屋外広告や看板は役立ちます。
特に建物の2階以上にある店舗や、人通りの少ないところにある店舗は、認知を増やすために検討してみてください。
12. 紹介や口コミ
紹介や口コミは、信頼性が高い状態で来てくれるため、質の良い方が多くなります。
紹介や口コミは患者の方が積極的にしてくれることもありますが、待っているだけではあまり増えません。SNSを使った仕掛けを作ることも大切です。
13. 多言語対応
病院やクリニックのある地域や診察内容にもよりますが、英語や中国語に対応することで、外国人に来院してもらうことができます。多言語対応しているところは少ないので、簡単なページを用意するだけでも来院につながる可能性があります。
都市部や外国人の方が住んでいる地域では、多言語対応に取り組んでみてください。
病院やクリニックの広告規制
医療法
医療法が改正され、病院やクリニックのホームページの内容には、禁止されているものがあります。禁止内容を掲載していた場合、罰則もあります。
そのため、医療法を理解してホームページの内容を作る必要があります。
医療広告ガイドラインでは、以下の内容が禁止されています。
(2)比較優良広告
(3)誇大広告
(4)公序良俗に反する内容の広告
(5)広告可能事項以外の広告
(6)患者等の主観に基づく治療内容や体験談
(7)治療前後の写真(ビフォーアフター)
(8)その他
参考:医療広告ガイドラインわかりやすく解説!限定解除・違反事例
薬機法
病院でサプリメントやその他の商品を売る場合に、薬機法がかかわる場合があります。実際に薬機法違反で逮捕されてしまった医師の方もいます。サプリメントは、食品であり、医薬品ではないため、病気に関する効能効果は表現できません。
何かを販売する際には、医薬品分類や表現内容に注意が必要です。
景品表示法
景品表示法にも注意が必要です。例えば、「◯◯でNo.1」と記載している内容にかんしては客観性や統計方法の内容が問われます。
景品表示法に違反した際は、消費者庁のサイトで公表されたり、課徴金の支払いを求められたりするリスクがあります。
患者が来ない病院やクリニックの特徴
患者が来ないと悩んでいる病院やクリニックの方は、以下のことを確認してみてください。
スマホで最適化されていない
今では多くの人がスマホでホームページを見ています。そのため、自分の病院やクリニックをスマホでよく確認してみてください。
自分だと分からない場合は、家族や友達、知り合い、従業員の家族などに見てもらってください。
スマホでホームページが見やすいか、知りたい内容が書かれているか、来院予約がしやすいかなどを確認しましょう。どれかに問題があれば、改善したほうがいいと言えます。
意外と自分の病院やクリニックのホームページは、作った後に頻繁に確認しないので、確認することをおすすめします。
口コミの評価が悪い
インターネットのポータルサイトやGoogleMapでの評価が競合に比べて悪い場合、来院数が減ってしまいます。
来院した人とのコミュニケーションや診察を丁寧に行うとともに、書き込みへの対応もしたほうが効果的です。
例えば、来院していない第三者が書いたと思われるものはGoogleに取り消しを申請したり、悪い評価に対して返事をして真摯な対応を取ったりすることで、印象は随分変わります。
認知度が意外と低い
「駅の近くのビルに入っている」「人通りの多い通り沿いにある」ということで、認知度が高いと思っていたものの、実はあまり知られていなかったということもあります。
たとえば、駅近くのビルに入っていて外観に名前が書いてあっても、上の階だと見上げて店舗名を確認して調べる人は多くありません。
また、人通りの多い通り沿いにあっても、中があまり見えない状態だとよく分からない店舗があるくらいの感覚で見られている可能性があります。
そういった場合には、認知度を上げるための広告やWebマーケティングを行ったほうが新規患者の方が増える可能性が高まります。
まとめ
当社では、ホームページ制作・SEO・リスティング広告・SNS対応など全体戦略の立案から実行までをお手伝いしています。
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