SEO(検索エンジン最適化)を行う上で、キーワードの順位を調べる検索順位チェックツールは欠かせません。無料・有料・インストール型・クラウド型など様々なタイプのものがあります。

今回は検索順位チェックツールでおすすめのものを紹介します。また、Macで使えるものを探している人向けにMacで使えるものも紹介します。

検索順位チェックツールとは?

検索順位チェックツールとは、検索エンジンで指定のキーワードを検索したときに自分のサイトのページがどの順位にいるのか確認するためのツールです。

検索順位は毎日変動するため、自分でチェックするのは限界があります。そんなときにツールがあれば、開始ボタンを押すだけでチェックできるので効率的に確認できるようになります。

検索順位チェックツールのメリット

メリットは、検索順位を効率的に取得して確認できるようになるだけでなく、日々の順位変動を記録でき、後日振り返ることができる点です。

これによって、Googleのアルゴリズム変動や、自社の施策による変化を観察して、変化の理由を探ることができます。

また検索順位が落ちたことを確認でき、分析や記事改善などのアクションにつなげることもできます。

検索順位チェックツールの種類

検索エンジンは、日本ではGoogleが圧倒的なシェアを持っていますが、YahooやBingも重要です。ツールによってどの検索エンジンから順位を取得するのかが異なります。

また、無料版・有料版の違いや、ブラウザ型・インストール型・クラウド型といった違いもあります。

基本的に多くのキーワードをチェックする場合は、有料版でインストール型もしくはクラウド型のサービスを利用することになります。

メリットデメリット
ブラウザ型・手軽
・無料が多い
・その都度調べないといけない
・大量のキーワードをチェックできない
インストール型・比較的低コスト
・順位を記録できる
・Macで利用できないなど環境が影響する
・PCを立ち上げて起動する必要がある
・複数人で利用できない
クラウド型・自動取得できる
・デバイスや環境に左右されない
・複数人で利用できる
・データがクラウド上に残る
・比較的高い

検索順位チェックツールおすすめ[無料]

検索順位チェッカー

検索順位チェッカー」は、無料で使える検索順位チェックツールです。1つのURLにつき、5キーワードまで順位が調べられます。また調べられる順位は100位まで。

取得に失敗することがありますが、その場合は、しばらく時間を置いて利用することが推奨されています。

無料でGoogle、Yahoo、Bingの検索順位と、PCだけでなくスマホの検索順位も調べられるため、特定のキーワードのみ確認したい場合や、ひとつの事業に集中しているような企業の方には、十分な機能が備わっていると言えます。

検索順位チェックツールおすすめ[インストール型]

GRC

GRC」は、有限会社シェルウェアが提供する検索順位チェックツールです。古くから提供されていてSEO業界の人にとっては馴染みのあるサービスです。無料でも少しだけ使えますが、項目数が制限されています。

インストール型で、WindowsのOSに対応しています。

ツールには、GRC、GRCモバイル、GRC-Wがあり、次のような違いがあります。

種類機能
GRC検索エンジン毎の検索順位の調査、履歴の記録。
GRCモバイルGoogleのスマートフォン検索に対応。スマホからの検索順位の調査、履歴の記録。
GRC-W世界各地・多用な言語でのGoogle検索順位を取得

多言語サイトや海外向けサイトを運営している場合にも対応できるツールが揃っています。

検索順位チェックツールおすすめ[クラウド型]

GMO順位チェッカー


GMO順位チェッカー」は、GMOソリューションパートナー株式会社が提供する検索順位チェックツールです。

クラウドでありながら低コストで確認でき、おすすめです。出先にてスマホからでも確認できます。さらにモバイル版の順位取得、指定エリアからの順位取得もでき、店舗や地域のビジネスをしている人にも役立つ機能がついています。

また、AIがキーワードを提案する機能もあるため、自分では気づかなかったキーワードを発見することも可能です。

ミエルカSEO

ミエルカSEO」は、株式会社Faber Company(ファベルカンパニー)が提供するSEOツールです。検索順位チェック以外の機能も豊富な多機能のツールです。

例えば、キーワード戦略策定のための「検索順位取得」「検索意図 自動グルーピング」「競合流入キーワード分析」や、効果検証・レポート・施策管理のための「AI改善ページ特定/改善策自動提案」「ヒートマップ分析」など、様々な分析とそれに基づく改善が行える機能が揃っています。

検索順位チェックツールを利用する時の注意点3個

1. 場所と人によって順位は異なる

検索順位は、どこで検索するのか、誰が検索するのかによって変わります。

例えば、渋谷の人が「居酒屋 おすすめ」と検索すると、東京の居酒屋まとめ記事や、渋谷の居酒屋まとめ記事が出てきたりします。検索エンジンが位置情報を把握して検索結果に反映しているからです。

また、人によっても検索順位は変わりますが、これはパーソナライズド機能がついているためです。頻繁に訪問しているサイトが上位表示されやすくなったりします。

2. 順位が間違っていることもある

検索順位チェックツールによっては、順位が間違っていたり、エラーで取得できなかったりすることがあります。

すべてのキーワードが間違っていることはほぼないと思いますが、おかしいと思った場合には自分でも検索してチェックしてみましょう。

3. どの記事で対策したキーワードなのか明確にしておく

検索順位が確認できても、どの記事で対策したものなのかが明確にわかっていないと、次のアクションにつなげることができません。

記事が大量にあるサイトの場合、どんな記事が存在してどのキーワードを狙っているのか精査しておいたほうがいいでしょう。

ECサイトやポータルサイトの場合、そのキーワードに対してカテゴリーページで対策するのか、オウンドメディアを作って記事ページで対策するのかなど、全体の戦略から考える必要があります。

検索順位を確認した後の改善施策6個

1. インデックスを促す

最近はwebサイトが大量にあるため、インデックスされづらくなっています。全く順位がつかない場合は、インデックスを促すために、サーチコンソールからリクエストを送ったり、記事を更新したりして、順位に変化がないか確認しましょう。

2. HTMLやソースコードを確認する

HTMLやソースコードに問題があり、検索順位が上がらない場合があります。エラーはもちろんNGですが、それ以外にもh1タグやtitleタグが正常に使われていないなどの可能性もがあります。

SEOに最適化されたソースコードになっているか確認しましょう。

3. 内部リンクを見直す

内部リンクが十分に当たっていないため、クローラーが回ってきていないなどの可能性があります。

内部リンクを的確に当て、コンテンツの存在をより伝えられるようにしましょう。

4. コピーコンテンツを確認する

コピーコンテンツが使われていて上がっていない可能性があります。他のサイトと一部のコンテンツが重複している、似通った内容ばかりになっている、などの状況でGoogleから評価されなくなっているのかもしれません。

コピーコンテンツの心配がある場合は、ツールで確認しましょう。

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5. 外部リンクを増やす

ドメイン評価が低いため、順位が上がらないことがあります。ドメイン評価を高めるために外部リンクを増やしましょう。

ポータルサイトへの登録、プレスリリースなど、効果的な外部リンクを増やせる施策に取り組みましょう。

6. コンテンツを改善する

コンテンツの評価が低いと順位は上がりません。

・独自性のある内容になっているか
・役に立つ内容か
・競合より良い内容になっているか
・見やすい文章やデザインになっているか
・画像や動画などでも効果的に伝えられているか

などをチェックして、改善に取り組みましょう。

まとめ

SEOは、今やビジネスを行う際に欠かせないマーケティング施策のひとつです。そして検索順位チェックツールはSEOを行うために必須です。

自分の用途に合ったツールを選んで、狙ったキーワードで上位表示を目指していきましょう。