SEO対策の失敗理由25個と対処法!うまくいかない…

SEO対策の失敗理由25個と対処法!うまくいかない

SEO対策は、適切に取り組めば集客や売上に大きく貢献します。しかし、現場では多くの企業が失敗に終わり、十分な成果を出せずに終わっています。

本記事では、様々な企業のSEO対策に取り組み、成果を出してきた経験から、よくある失敗理由を分類し、実践的な対処法を紹介します。

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目次

SEO対策の失敗理由4つ【内部対策】

1. HTMLが適切に書かれていない

「title」「meta description」「h1」「h2」などのHTMLで重要なポイントやHTMLの構造が、適切に書かれていないことがあります。

Webサイト自体が、SEOを行うための土台ができていない状態です。これでは穴の開いたバケツに水を入れているようなもので、SEO対策を行っても成果が出ません。

<対処法>
・W3Cの標準に準拠したコーディングを行う
・各ページごとに固有のtitleタグとmeta descriptionを設定する
・h1は各ページで1つだけ設定する
など

2. パンくずリストが設置されていない

パンくずリストとは、Webサイト内でユーザーが現在どの階層のページにいるかを示すナビゲーションです。例えば、ページ上部に「トップページ > カテゴリページ > 詳細ページ」という形式で表示されます。

パンくずリストが設定されていない場合、サイトの階層構造が検索エンジンに伝わりづらい、ユーザーがわかりにくいなどのデメリットがあります。

<対処法>
・ディレクトリ構造を整理する
・JSON-LD形式でマークアップし、構造化データを送信する
・パンくずリストを自動生成できるCMSプラグインを導入
など

3. サイトのクロール・インデックス対策が不十分

robots.txtやnoindexタグの誤設定、クローラーの巡回を妨げるJavaScript設計などが影響して、Googleに適切にサイトの内容が伝わっていないことがあります。

特に、リニューアル時やCMSの仕様変更後にこのような問題が起きやすいです。実際、SEO対策を行っている会社のWebサイトでこのような事象が起きているのを発見したこともあります。

<対処法>
・robots.txt、noindexタグをで確認
・Google Search Consoleの「インデックス登録」状況を月1回以上チェック
など

4. 構造化データが未実装で検索エンジンに情報が伝わらない

レビュー、FAQ、パンくずリスト、イベントなど、構造化データを用いることで検索結果にリッチリザルトが表示される可能性があります。

しかし、設定されていないサイトが多くあります。

<対処法>
・構造化データの種類を確認する
・構造化データのマークアップを行う
・リッチリザルトテストで対応有無を確認する

SEO対策の失敗理由2つ【技術・デザイン】

1. サイト表示速度が遅い

表示速度はユーザー体験だけでなく、Googleの評価指標にも含まれています。自社サイトと競合サイトを自分でPC/スマホ両方で確認し、体感速度も確認しましょう。

<対処法>
・PageSpeed InsightsやLighthouseで現状を計測する
・画像圧縮・キャッシュ設定の見直しを行う
・不要なJavaScript・CSSを削除する

2. モバイル対応が不十分

モバイルフレンドリーなサイトにしていないと、モバイルファーストインデックスにより検索順位が低下します。

仮にBtoBのサイトであってもスマホでアクセスするユーザーは多いので、対策が必要です。

<対処法>
・レスポンシブ対応済みのテンプレートを使用する
・モバイル表示を実機やブラウザ検証ツールで確認
・クリックできない要素やフォントサイズを適切に調整

SEO対策の失敗理由3つ【キーワード戦略】

1. キーワードが詳しい調査をせずに選ばれている

詳しいキーワード調査をせずに、キーワードを選んでコンテンツを作成していると、無駄の多い対策が多くなります。

また、調査があまりできていないので、コンテンツの品質も低くなり、競合に勝つことができず、上位表示できないことが多くなります。

<対処法>
・キーワードプランナーでキーワード調査を行う
・Googleサジェストを活用する
・顧客が「実際に使っている言葉」を収集する
など

2. 商機に直結するキーワードが選ばれていない

アクセス数を重視しすぎるあまり、CV(コンバージョン)につながらないキーワードばかりで記事作成を行ってしまうケースがあります。

たとえば、「マーケティングとは」などの学習目的のキーワードは流入はあるものの、サービス導入には結びつきにくいです。これではアクセス数が増えても売上に貢献しません。

<対処法>
・CVポイントを作って誘導する
・無料プレゼントを作成してリストを取得する
キーワードを以下のように分類し、自社に有効なものを選ぶ
検索クエリの種類目的具体例
Knowクエリ知りたい「京都 歴史」
「京都 見どころ」
Goクエリ行きたい「ホテルグランヴィア京都」
「京都駅 ランチ」
Doクエリしたい「清水寺 行き方」
「京都 新幹線 予約」
Buyクエリ買いたい「京都 お土産 おすすめ」
「京都 ホテル 格安」

3. キーワードのカニバリが発生している

複数の記事が同じようなキーワードや検索意図を狙っていると、Googleがどのページを優先すべきか判断できず、評価が分散してしまいます。この状態を「カニバリゼーション」と呼びます。

カニバリゼーションが発生している場合、上位表示させたい記事ではない記事が上位表示する、無駄な記事が増える、といったデメリットもあります。

<対処法>
・すでに公開済みのページを一覧化し、ターゲットキーワードを明記して整理する
・検索意図が似ている記事は統合し、1記事に集約する
・新記事を作成する際は、既存記事との重複をチェックしてから進行する
など

SEO対策の失敗理由5つ【コンテンツ対策】

1. 独自性のない情報をリライトしているだけ

上位表示されている記事を参考にして、内容を少し変えただけのコピー的コンテンツを作ってしまう企業は非常に多いです。しかしGoogleは「情報の再編成」よりも「新しい視点や具体的体験」を評価します。

ありきたりな表現や他サイトと似たような図表ばかりでは、上位には上がらず、サイトの信頼性も高まりません。

<対処法>
・自社で得られたデータ・事例・顧客の声を積極的に盛り込む
・経験に基づく知見など実務に携わった人だけが書ける内容を入れる
など

2. ジャンルを広げすぎている

Googleは、サイトの専門性や企業との関連性も重視しています。そのため、自社と全く関係ないジャンルの記事を多く扱っていると、専門性が下がり、Googleから評価されづらくなります。

例えば、以下はとある月間1000万PV以上あったサイトですが、扱うジャンルを広げすぎて評価が落ち、PVが右肩下がりとなっています。オレンジ色の折れ線がトラフィックです。

<対処法>
・専門性の高いサイトを目指す
・扱うコンテンツの内容を精査する
など

3. コンテンツの更新・メンテナンスが行われていない

記事を公開したあと「書きっぱなし」にしているケースは多いです。検索順位は競合との相対評価で決まるため、他社がより新しい情報でページを更新すれば、放置された記事は順位が下がっていきます。

特に法改正や業界トレンドの変化に触れている記事では、内容が古いまま残っていると、ユーザーの信頼を損なうリスクもあります。

<対処法>
・リライト対象記事一覧を作成し、定期メンテナンスを実施する
・検索順位の下がった記事を優先的に更新
・リライト時には単なる追記ではなく、構成や内容を見直す

4. 文字数ばかりを意識し、内容が冗長になっている

「3000字以上の記事が上位に上がりやすい」といった情報を鵜呑みにし、文字数を稼ぐためだけに内容を引き延ばしていると、冗長な内容になり、読者にとっては読み応えがなく、離脱率が高まる原因になります

また、Googleも無意味な長文は低品質と判断するようになっています。

<対処法>
・キーワードごとに必要な情報量を見定める
・「結論→理由→具体例→結論」のPREP法など、読みやすい構造で書く
・冗長になった段落は思い切ってカットし、表や箇条書きで視認性を高める
・「直帰率」「エンゲージメント時間」などの指標も重視する
など

5. CTA(行動喚起)が弱く、記事の目的が不明確

せっかく作ったページでもありがちなのが「読まれて終わり」という状態です。次のアクション(問い合わせ・資料DL・サービス閲覧)への導線が弱いと、ビジネス成果に繋がりません。

「読者が次に何をすべきか」を明示しないと、せっかくのアクセス流入を取りこぼしてしまいます。

<対処法>
・各記事に目的を持たせて誘導先を事前に設計する
・CTAボタンやバナーを、記事中・サイドバーに自然に配置する
など

SEO対策の失敗理由3つ【外部対策】

1. 被リンクが少ない

良質な被リンク(外部サイトからのリンク)は、Googleの重要な評価指標の一つです。リンクが少ない場合、検索エンジンからの信頼性が低くなり、上位表示されにくくなります。

<対処法>
・オリジナル調査や業界データなど“参照されやすい情報”を作成する
・プレスリリースやSNSで情報発信し、メディア露出を狙う
・パートナー企業・業界団体にリンク掲載を依頼する
など

2. 質の低いリンクを購入している

リンク購入など不自然なリンク獲得はペナルティのリスクがあります。一見効果が出たように見えても、Googleのコアアップデートで順位が急落する危険性が高まります。

良くないとされるSEO施策を行ってもすぐに変化が起きるわけではないので、アクセスが急落したときに原因が分からず、戸惑うこともあるでしょう。

<対処法>
・「中古ドメイン経由」などリスクの高い手法は避ける
・被リンクチェックツールで定期的に監視する
など

3. 無闇に相互リンクをしている

相互リンクは、SEOの外部対策として取り組む企業が増えていますが、無闇に相互リンクを行うと悪影響になります。

例えば、自社のテーマと関係ないサイトも含めて多くのサイトと相互リンクをしている場合、ドメインパワーは上がっているのに検索順位が落ち続ける、という事態が起こります。

<対処法>
・相互リンク方法を工夫する
・相互リンクサイトを選別する

SEO対策の失敗理由3つ【分析】

1. Google Search Consoleを導入していない

Google Search Consoleは、SEO対策の改善に役立つGoogleが提供する無料ツールです。

こちらを導入していないと、Googleの評価やエラーなどが確認できず、サイトの問題点を把握しにくいというデメリットがあります。

<対処法>
・Google Search Consoleを設定する
・「検索パフォーマンス」や「インデックス登録」を確認する
・エラーの通知にはすぐ対応できる体制を整える
など

2. 順位チェックをしていない

SEOの順位チェックをしていないと、PDCAを回すことができません

現在の順位がわからないだけでなく、推移もわからないので、今の施策が有効なのか、Googleのアルゴリズム変動でどんな影響があったのかなどがわかりません。

<対処法>
・キーワード順位チェックツールを導入する
・記事の新規公開後、改善後の順位をチェックする
など

3. CV計測できていない

CV(コンバージョン)計測ができていないと、アクセス数が増えても成果が見えず、施策の評価が困難になります。

どのようにCVしてもらうかも考え、CV計測を行いましょう。

<対処法>
・CVしてもらうための設定を行う
・Googleアナリティクス(GA4)で目標設定を行う
など

SEO対策の失敗理由3つ【運用】

1. 担当者がSEOに詳しくない

社内にノウハウがなく、担当者が手探りで対応していたり、外注任せにしたりすると成果が出にくくなります

担当者が手探りでやっている場合、プロがやっている競合がいるとほぼ負けます。そして成果が出ないと売上も増えず、予算も増えないので、競合と差が開き続け、巻き返しが難しくなります。

外注の場合、サイト運用やSEO業務全般を信頼できる会社に外注していればうまくいきますが、記事制作など一部のみ外注しているとサイト全体の対策がおろそかになり、成果が出ないことがあります。

<対処法>
・担当者が勉強してSEOに詳しくなる
・SEOコンサルティングを活用して、インハウス化する
・外注先を選定して、SEOを依頼する
など

2. 担当者が忙しく運用業務に時間を割けない

SEOは、内部対策(テクニカルSEO+コンテンツSEO)と外部対策がありますが、それらを行うには知識が必要な上、時間が非常にかかります。

多くの企業では、コンテンツSEOとしてオウンドメディアを運用しますが、担当者の時間がなく、運用が止まっている、たまにしか更新されていないサイトはよく見かけます。

<対処法>
・専任の担当者を用意する
・目標を立て、外部リソースを活用しながら運用できる体制を構築する
など

3. 記事制作のフローが属人的になっている

記事制作方法がマニュアル化されていない場合、担当者が変わるたびに品質や方針がブレて、継続性が失われます。

そうすると低品質な記事やサイト内のカニバリが増えたりして成果が出なくなります。

<対処法>
・記事制作マニュアル・品質チェックリストを作成する
・編集者を用意して、客観的なチェック体制を構築する
など

SEO対策の失敗理由2つ【連携】

1. SNSや広告と連携していない

SEOだけのアクセス流入に頼ると限界があります。特に立ち上げ初期は認知拡大にSNS・プレスリリース・広告などの補完が有効です。

<対処法>
・コンテンツ公開後にSNSで拡散する運用フローを整備
・プレスリリースで会社の認知度を上げる
・アクセス経路ごとの成果をGA4で確認する
など

2. 営業部門と連携できていない

商材を販売するには、営業との連携も重要です。営業担当者は顧客のリアルな声を聞いているので、どのような情報発信をすべきか、どんな内容が刺さるかを理解しています。

それらをサイトのページに反映することで、成果が出やすくなります。

<対処法>
・営業担当者と話す機会を定期的に設ける
・顧客ニーズを共有してもらう
など

まとめ:SEO対策は「知識」と「継続」がカギ

SEOで成果を出すには、よくある失敗を事前に知り、潰していく姿勢が不可欠です。多くの企業がつまずくポイントを理解して、仕組みやルールを整えて回避しましょう。

SEOは一朝一夕では成果が出ませんが、確実に積み重ねれば競合に勝つことが可能です。今回紹介した失敗理由と対処法の内容を見てぜひ改善に取り組んでください。

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