レンタルサーバーには様々な種類があり、自身にあったサーバーがどれか選ぶのが難しいですよね。
今回は、料金が安い事で知られる「ロリポップ」について紹介します。
この記事では、ロリポップの良い評判や悪い評判から、メリット・デメリットに至るまで徹底解説します。あなたにとって、「ロリポップ」が最適なレンタルサーバーなのか判断できるようになりますので、ぜひ最後まで見てみてください。
目次
ロリポップレンタルサーバーとは?
ロリポップとは、GMOペパボ株式会社によって運営されている、レンタルサーバーサービスの一つです。2001年からサービス開始していることもあり、その名前を聞いたことがある方も多いはずです。
2022年の日本におけるロリポップのシェアは、エックスサーバーについで2位であり、14.1%のシェアを誇っています。※参考サイト
ロリポップは、その長年の運営やシェアの高さから分かる通り、必要な機能が揃っているレンタルサーバーです。
例えば、オリジナルのアドレスを作る独自ドメイン設定やセキュリティを高める独自SSL設定、バックアップに至るまで、基本的な機能が充実しています。ホームページを作成するにあたって、まず考えたいレンタルサーバーの一つと言えるでしょう。
ロリポップレンタルサーバーの料金プラン比較
高速表示をしたい人は、ハイスピードプラン以上がおすすめです。WordPressは、ライトプラン以上で使えます。
プラン名 | エコノミー | ライト | スタンダード | ハイスピード | エンタープライズ |
---|---|---|---|---|---|
料金 | 月額99円〜 | 月額220円〜 | 月額440円〜 | 月額550円〜 | 月額2200円〜 |
容量 | 120GB | 350GB | 450GB | 500GB | 1.2TB |
WordPress | 利用不可 | 高速表示 | 高速表示 | 最高速表示 | 最高速表示 |
Webサーバー | Apache | Apache | Apache | LiteSpeed | LiteSpeed |
ストレージ | SSD | SSD | SSD | SSD | SSD |
転送量 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
電話サポート | × | × | ◯ | ◯ | ◯ |
独自ドメイン | 50 | 200 | 300 | 無制限 | 無制限 |
MySQL5 | - | 50 | 100 | 無制限 | 無制限 |
自動バックアップ | - | - | - | 無料 | 無料 |
ファイル数上限 | 100,000 | 300,000 | 500,000 | 500,000 | 1,000,000 |
ロリポップの良い評判
レンタルサーバーは『ロリポップ』を利用しているのですが、WordPressのインストールで誤って上書きしてしまい、もとあったサイトが真っ白に…。
新たなサイトを立ち上げる最中でした。サポートにメールを出すと、翌日に返信が来て即解決✨メールの内容も具体的で細やかでした😭
引用元:Twitter
サイトのサーバー移行完了!!!
お名前.comレンタルサーバー
↓
ロリポップになりました。まじで速い。
引用元:Twitter
ロリポップの悪い評判
レンタルサーバーのロリポップ、自分のプロフサイトと日記ブログで使ってるんだけど、サーバアップグレードしても遅い…
引用元:Twitter
まあ、昔に比べて月額が安いしね?
でもロリポップはやめた方が良い、WordPressが遅い…
引用元:Twitter
ロリポップのメリット9個
①料金が安い
まずロリポップのメリットの一つとして挙げられるのは、その料金の安さです。エコノミープランであれば月額99円で使用することができますし、WordPressを利用したい場合でも月額220円から利用することができます。
また、速さと安定性が保証されているハイスピードプランは、月額550円から利用することができます。「まずはサイトを作成してみたい」という初心者の方にとって最適な値段設計です。
②独自ドメインが無料
次に挙げられるのが、独自ドメインが無料であるということです。
例えば、他のレンタルサーバーの場合は独自ドメインの取得が有料だったり、キャンペーン中のみ無料といった制約付きです。独自ドメインは、用途や目的にあったホームページ作成を可能にするため、無料で取得できるのは大きなメリットになります。
※ただし、独自ドメインが無料になる契約は条件があります。
③ページ表示速度が早い
ロリポップの3つ目のメリットはページ表示速度が早いことであり、様々な取り組みがなされています。
例えば、高速処理に特化したソフトウェアである「Lite Speed」のサーバーへの導入や、プログラミング言語「PHP」を高速処理できるモジュール版PHPの実装などです。
ただし、「Lite Speed」が導入されているのはハイスピードプランとエンタープライズプランのみですので、利用したい場合は契約プランに注意しましょう。
④アクセス集中時にも安心
メリットの4つ目は、アクセス集中時の処理能力の高さです。
ロリポップには、「ロリポップ!アクセラレーター」という機能があり、アクセス集中時でも安定してサイト表示をすることができます。このシステムでは、お客様の表示内容を一時的に記録し、同じサイトからアクセスがあった際にキャッシュサーバーから応答します。
⑤同時アクセス数を拡張できる
5つ目に挙げられるメリットは同時アクセス数の拡張機能です。
ロリポップでは、ハイスピードプラン以外のプランに同時アクセス数の上限が設定されています。
この際に、上限を超えるとHTTP503エラーが表示されてしまうのですが、一時的に同時アクセス数の上限を緩和できるのです。この設定では、有効にしてから3日間同時アクセス数が拡張されます。
⑥運営企業が上場企業である
運営企業が上場企業であることも、ロリポップのメリットの一つと言えます。
概要で説明したとおり、ロリポップは東証一部上場企業であるGMOペパボ株式会社によって運営されているレンタルサーバーです。長年の実績と経験から、サービスの信頼性は高いですし、安心して利用することができます。
⑦豊富な決済手段
7つ目に挙げられるのが、ロリポップの決済手段が豊富であるということです。
基本的なクレジットカード決済だけでなく、コンビニ決済、銀行決済、おさいぽ!決済など幅広く対応しています。そのため、今後のサイト運用に応じた決済方法を選ぶことが出来るのです。クレジットカードを使用しないで支払いをしたい方にとっては、大きなメリットであると言えます。
⑧10日間の無料お試し期間がある
次に、10 日間の無料お試し期間があることもメリットの一つです。
このお試し期間では、本契約と同じ状態でサーバーを利用することが出来るため、購入するかどうかの判断をすることができます。また、お試し期間が終わって入金が確認できない場合、自動的に解約となります。
買うか迷った時には、まず無料お試し期間を利用してみましょう。
⑨サポート体制が充実
最後に挙げるメリットが充実しているサポート体制についてです。
ロリポップでは、メールでの問い合わせを24時間受け付けており、電話サポートは平日の10時から18時まで行っています。
またチャットサポートの場合は、平日だけではなく土日も対応しており、9時半から13時、14時から17時半まで問い合わせを受け付けています。
ロリポップのデメリット5個
①ダウングレードができない
ロリポップのデメリットとしてまず挙げられるのが、ダウングレードができないということです。
いきなり上位のプランを利用してしまうと、変えたい時に下位のグレードに変更することができず、後悔することになります。不安が残る場合はスタンダードプランから始めることで、自分にあったプランを選ぶことができます。
②バックアップが有料
次に、2つ目のデメリットはバックアップが有料であるということです。
ロリポップでは、バックアップ機能が月額330円かかるため、安さ重視で選ぶ方は注意が必要です。
ロリポップの上位グレードであるハイスピードとエンタープライズプランの場合は、この機能を無料で利用できます。それらのプラン以外でバックアップ機能を使いたい場合は、バックアップ機能の料金を足して、月額費用を考えておきましょう。
③ライトプラン以下は電話問い合わせがない
3つ目に挙げられるデメリットは、エコノミープランとライトプランには電話サポートが無いことです。メールやチャットで問い合わせをすることはできますが、文章だと伝わりづらい部分もあります。
電話でのサポート体制が必要な場合は、スタンダードプラン以上のグレードを検討しましょう。
④グレードによっては表示速度が他社より劣る場合も
次のデメリットは、グレードによっては他社より表示速度が遅いということです。
先程述べた通り、ロリポップでは高速処理に特化した「Lite Speed」が導入されていますが、こちらはハイスピードプランとエンタープライズプランのみです。
そのため、高速表示を重要視する場合は、ハイスピードプラン以上のグレードを検討する必要があります。
⑤独自ドメインの無料取得に制約がある
ロリポップでは、独自ドメインを無料取得するには下記の3つの条件が必要となります。
(1)ハイスピード、エンタープライズのいずれかのプランでのご契約
(2)12ヵ月以上の契約期間でのご契約
(3)自動更新の設定
下記の条件から外れると、独自ドメインを無料で取得できませんので注意しましょう。
ロリポップは使いにくい?
ロリポップは使いにくいレンタルサーバーではありません。
管理画面などは見やすいですし、簡単インストール機能もついていることから、初心者にとっても使用しやすいレンタルサーバーです。
さらに、ロリポップの管理画面でロリポップ!FTPを使用することで、サーバー側からWordPressの管理を行うことができます。
WordPressにログインできなくなった場合も対応することが出来るため、その点からも使いやすいレンタルサーバーと言えるでしょう。
ロリポップの速度は遅いし重い?
ロリポップの表示速度が遅くて重いということはありません。私も実際に使用していますが、そのように感じたことはありませんし、数値としても悪くありません。
遅くなる原因としては、サーバーよりも、wordpressのテーマやデザインの内容、プラグインの状況、そのサイトのデータ容量が多い、などが影響するケースが多いです。
実際のロリポップ表示速度を検証
スタンダードプランの実際の表示速度を計測しました。
ロリポップのエコノミーでホームページやWordpressは?
ロリポップの一番安いプランである「エコノミープラン」でも簡単なHTMLのホームページであれば、利用できます。
ただ、MySQLがなく、Wordpressも利用できません。
会社やお店のホームページでブログの運用なども考えている場合、ライトプラン以上で、Wordpressを利用できる状態にしておくのがいいでしょう。
ロリポップのセキュリティの評判は?
セキュリティは強固で、特に心配する点はないと思われます。
WAF(ウェブアプリケーションファイアウォール)があり、Webアプリケーションの脆弱性を悪用する攻撃から守ってくれます。
この機能を使いつつ、自らのパスワードを予測されにくいものにしましょう。
また、Wordpressを使う場合は、テーマやプラグインのバージョンをできるだけ最新に保ち、脆弱性の部分から攻撃されないようにすることで、突破される可能性はほとんど無くなるでしょう。
ロリポップサーバーと他社サーバー比較
各サーバーの主要プランで比較を行います。別の有名サーバーと比較してもロリポップは安いことが分かります。
サービス名 | ロリポップ | Xserver | ConoHa WING |
---|---|---|---|
プラン名 | ハイスピード | スタンダード | ベーシック |
料金 | 月額550円〜 | 月額990円〜 | 月額740円〜 |
容量 | 500GB | 300GB | 300GB |
ストレージ | SSD | SSD | SSD |
転送量 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
電話サポート | ◯ | ◯ | ◯ |
独自ドメイン | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
自動バックアップ | 無料 | 無料 | 無料 |
ロリポップサーバーのよくある質問Q&A
①初心者にはどのプランがおすすめ?
初心者の方にはスタンダードプランをおすすめします。なぜなら、基本的な機能とサポート体制が揃っているからです。必要であれば、上位プランにアップグレードしましょう。
②法人契約できる?
日本国内に登記のある法人や、地方公共団体、行政機関等が契約できます。海外法人や登記のない団体は法人契約ができず、代表者などの個人契約となります。
③WordPressは使える?
WordPressはライトプラン以上のグレードなら利用可能です。エコノミープランは利用不可ですので、誤って契約しないように注意しましょう。
④メールは使える?
メールを利用することは可能です。プランによってメールアドレス作成数やメールボックス容量、メールマガジン数、メーリングリスト数が異なります。
まとめ
ロリポップは、料金の安さに対して必要な機能が揃っている、初心者におすすめのレンタルサーバーです。また、高速表示や安定性、サポート体制の充実などメリットは多くあります。
しかし一方で、選ぶプランや追加料金を支払うかどうかで、得られるメリットは異なってきます。自分自身がレンタルサーバーに求める要素は何かを洗い出して、値段と折り合いをつけながら適切なプランを選びましょう。